吉田内科医院
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 ◆所在地/会津若松市中町                1-26
 ■建築物の概要
 ●所有者 芦沢長
 ●建築年 大正後期
 ●構 造 木造
 ●階 数 2
 ●設 計 不明
 ●施 工 不明
 <用途> 専用住宅(貸家)

●街なみ・建築物等の由来●

昭和2年、郡山、橋本銀行若松支店として建てられ、その後昭和10年より第四銀行会津支店として使用され、昭和55年に事務所ビルに改造された。1階の営業室だった当時の大理石のカウンターも取りはらわれたが、一部は内部の柱の廻りに残っている。また、客だまりだった所の床のタイル張りも、風除室の床に残っており、その当時をうかがえる。日本の地方でのRC造が普及したのは関東大震災の後である。設計者の岡田信一郎博士は、現東京芸術大学の建築学科を造った人である、日本の建築界に大きな足跡を残しており、その意味からも、重要な建物である。

●街なみ・建築物の特徴●

 七日町通りと、大町通りの交差点の近くにあり、隣りの白木屋漆器店と隣りあい大正洋風の街なみを形成している。
 建物の特徴として、正面に配置された6本のイオニア式の円柱が、建物の重厚さをかもしだしている。外壁は石積風に目地を切った洗い出しであり、東面は目地切をし、西面はなされていない。当時の大町通りの繁華街からの外観を意識したのであろうか? 開口部は当時のままになっており、スチールサッシの上下げ窓に、スチールの縦格子が取り付けてある。当時使用されていた窓用のシャッターは、現在は使用できない。


図面リスト
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1.配置図 2.1階平面図 3.2階平面図 4.立面図 4.立面図2